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2020/05/08 15:03


TARONASUでの展示「OFTEN ADEQUATE ENOUGH」が記憶に新しいローレンス・ウィナー。

ウィナーにとっての言葉は人間の知覚の断片であり、同時に知覚が認識する「世界」の構成要素だそう。


発せられた「言葉」を鑑賞者に委ねることにより、鑑賞者と世界の関係性に向き合わせます。

インパクトのあるヴィジュアルで提示されている言葉は、言葉としての認識を曖昧にさせるときがあります。そこに生じる揺らぎやゲシュタルト崩壊のような感覚にどんどん吸い込まれていきます。


「The Grace of a Gesture」は2013年に開催されたヴェネチアビエンナーレの作品集です。ジェスチャーは身振り・呼吸・認識でありその恵みとは何か。様々な言語に翻訳されることで増していく作品の構造の深みを考えさせられます。