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2020/05/08 15:27
ロンドン、テート・モダンにオレンジ色の照明を掲げ人口の太陽と霧を出現させた「The Weather Project」などアートを通して環境のあり方を問いかけてきたオラファー・エリアソン。日本では10年ぶりの大規模個展「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」公式図録です。
タイトルの「ときには川は橋となる」は物事の見方、知覚を変化させることによって世界の見え方は変わってくる、というオラファーの考えから付けられています。
彼の作品は鑑賞者が消費者になることなく、作者であるわたしと鑑賞者であるあなたは共同制作者であるという思いが込められています。
また実際に作品に触れ、身体的に感じた体験により世界と自分が繋がっているんだと再発見させてくれます。
人々の行動が制限されている今、皮肉にも大気汚染が減少していると言う現象も物事の見方を変えて想像することで自分ができることは何かということを考えるきっかけをくれます。本書は哲学者ティモシー・モートンとの対談や彼の代表作と多数の新作を収めた充実した一冊です。