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2020/05/08 15:30
セツさんが新聞紙や広告でつくるちぎり絵は、緻密でとてもかわいらしいです。ちぎり絵に添えられたセツさんのコメントを読むと、イカのつるっとした感じを出すために新聞紙を継がずに作ったり、軍手のざらっとした風合いを、新聞紙の株の相場の値段の部分で表現していたりと、とてもよく考えて作られていることがわかります。
奈良県に生まれ育った木村セツさん90歳。様々な仕事をしながら趣味ももたずに働き続けた彼女が、夫を亡くした明くる年、2019年元旦から新聞ちぎり絵をはじめました。
「こんなにえらい熱中するもんなかったなあ。
食べるだけが趣味でした。ずっと働いてました。
おとうさんが前の年の11月30日に亡くなって、何もすることなくなって、2019年1月1日、元旦から新聞ちぎり絵始めました。
わたしもちぎり絵するから、おとうさんのこと、ほんまに全然思わんようなりました」