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2020/05/08 15:34
日用品や貝殻、コルク球、本の切り抜きなどを手製の木箱に納めた「箱」の作品で知られるアメリカのアーティスト、ジョゼフ・コーネル。2019年に川村記念美術館で開催された「ジョゼフ・コーネル コラージュ&モンタージュ」展の公式図録です。
箱の中に散りばめられたものたちは、ひとつづつは取るに足らないもののようなのに、その詩的な並びが見る人の想像をかきたてます。
本書では代表的な箱の作品だけでなく平面のコラージュ作品や、あまり紹介されることがなかった映像作品についても触れています。巻末のジョナス・メカス「映画日記」からのテキストに「コーネルの世界は永遠で、つねに彼の作品を見にくる人びとの感受性に何度でも触れうるものである。」とあります。
それはコーネルが長い年月をかけて、繊細にやさしく彼の世界を作り上げてきたからにほかなりません。
本書は表紙の図柄が３種類あり（当店では２種のみ取扱、図柄はお選びいただけます。）絵の切り抜きがコラージュ的に配置されているのも魅力的です。贈り物にもよろこばれそうな一冊です。
