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2020/05/08 15:43
これは自分のことじゃないだろうか？
あの人が歌うのをきいたことがない。でも、本当に歌わないのだろうか。ひょっとして僕にはきこえないだけで、歌っているのかもしれない――
福田利之さんの個展を見に行ったことがあります。印刷された絵ではわからなかった原画の質感と色味、繊細で緻密で、こだわりぬかれた作業工程を知り、あまりにも素敵で会期中2度も見に行きました。私にとってははじめての経験。ご本人にもお会いすることができて高ぶった気持ちを伝えたりもしました。
福田さんのイラストはかわいい、という印象ですが、原画を見るとすごく美しくて迫力があるんです。この絵本ではそれが味わえました。堀込さんのうたうような文章を、福田さんの絵がメロディを奏でるように包み込んでいて、音楽を視ることができる。そんな絵本です。
