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2020/05/13 17:36


2019年に吉祥寺の一日で行われた展示「HIS TOPIARY」に合わせて作られた太田和琴さんの作品集です。


実在しない造園家の男が作ったであろうトピアリー(庭園技法のひとつ)が1枚ずつ丁寧に張り付けられています。存在しない人の人生を想像するのは、目の前のあなたの人生を想像することと変わらない行為という太田和さん。


簡単なようで難しい、「想像することをやめてはいけない」ということをこの作品集のページをめくると伝わってくる気がします。


箱を開くと最初に目に入るモノクロの写真。

それと「だって、彼は何も完成させずに死んだ。」という一文が太田和さんが想像した男の人生、そして自分が想像する誰かの人生がゆっくりと進んでいく感覚を覚えます。