文芸誌『海響』、一号のテーマは「大恋愛」。大恋愛とはなんだろう。駆け落ちとかロミオとジュリエットみたいな悲恋を思い浮かべてしまう。「愛」というもの、照れくさくて言葉にすらできないけれど、愛についての本は世の中に溢れています。

本書は小澤みゆきが発行・編集しているインディペンデントな文芸誌です。

「私はたぶん、根本的に、愛したり愛されたりすることにしか興味がないのだ。人を愛することの喜び、そのときめきを何度でも知るために、私はページをめくってきた。…

また本書の目的はもう一つある。それはフェミニズムだ。

女性たちが書いたテクストを読み、その言葉と向き合うこと。私は私のフェミニズムをここから始めようと思う。彼女たちが表現しようとした愛を観察すること。そして今を生きる私たちで、愛について問うこと。」